逆襲のタヌ神

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逆襲のタヌ神

知識完全ゼロからビットコインをはじめとする仮想通貨/暗号通貨に手を出し色々なものを失いながら世の中に逆襲していくクソブログ

小さな1歩スティーユ

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かねてよりNEMの動作検証に尽力しているNEMユーザーの水無凛(@mizunashi)氏が、とあるツイートを行った。

 

 

 

 

これはNEMのアポスティーユ機能(公証作成機能)を用いた借用書である。

 

 

借用した300万XEMの送金Tx

http://chain.nem.ninja/#/search/e3c5eaf7d850d0eaea2ef8dfa491a4c801bc30119a7e77402d19011c66fe6d8f

 

借用書登録時に生成されたアポスティーユの証書

f:id:GodTanu:20170208024242j:plain

 

登録された借用書テキストファイルの中身

f:id:GodTanu:20170208024440j:plain

 

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日本の暗号通貨黎明期よりシーンを支えるトッププレイヤーであり、モナコインコミュニティの中心的人物である脇山P(jinP)氏

水無氏は彼からNEMのスーパーノードの動作検証のために必要なXEMを 300万XEM 借り入れた。

(これは借入れ時点のレートで200万円以上に相当する)

 

 

この借用証明をアポスティーユ機能を活用してブロックチェーンに登記し、公証の発行をしたのである。

 

 

だから何?

と思うかもしれない。

 

 

これは水無氏が以下の宣言をしたことになる。

・300万XEMを借用した、という宣言

・本来300万XEMは脇P氏のモノであるという宣言

 

この宣言を証明するため「借用書」の存在をNEMのブロックチェーンに刻んだという事は、少なくとも全NEMユーザーがこのファイルの存在を認め、ファイルの有効性を保証することになる。

(逆にこのファイルの存在を否定する事は自分のXEM残高をも否定する事になる)

 

 

これで第三者に頼る事なくこの借用書の存在は証明された事となる。

(Proof of Existence)*1

 

 

機能が備わっていることは知っていたと思うが、NEMのアポスティーユ機能で何かのアクションを起こし、公表したケースは珍しい。しかもそれが「借用書」という「実際に権利が絡んだもの」のケースは初めてだったかもしれない。

このような事例は小さな一歩であるが、可能性を感じている人々にとってはインパクトが大きいだろう。特にNEM厨にとっては新鮮で、大きな一歩である。

 

 

「些細な事に見えるが非常に強い意味合いがある事例」、というのはこれまでの歴史にも多々ある。

 

例えばブラウン管の祖、高柳健次郎がTVの歴史で初めて投影したものは、カタカナの「イ」だったらしい。

f:id:GodTanu:20170208035626j:plain

人によっては

「『イ』が映ったからなんなんだ。絵の方が早い。」

などと言っただろう。

  

今回のケースは、ある程度の信頼関係がある2名によるやり取りであり、簡易的な借用書なので厳密な書面ではないかもしれない。また、本当に水無氏が証書を発行したという保証があるのか?これだけでは水無氏の身元が保証できないのでは?といった議論が一部で沸き起こった。

それはそうである。その辺りは「存在の証明」を証明する仕組みが別途必要だと思う。

 

2017/02/08 追記:

借用書に法的根拠を持たせる仕組みは、公正証書として公証役場で作れば良いそうです。強制執行力が付くらしい。

公文書だから高い信用力がある、というのが理由だそうだが・・・

高い透明性で誰でも参照でき、改竄不可のブロックチェーン技術と、高い専門知識と倫理観をもっている(だろう)公証人の手作業とどちらが信用力があるのかは、また別のお話

 

そうではあるが、NEMにはファイルのドラッグ&ドロップだけで、かつ1分程度証書まで生成し、ドラッグドロップだけで検証もできる機能が標準機能として備わっており、実際に使用した人物達がいた事実から目を逸らさないで欲しい。

 

実際、この辺りのPoEの考え方はBitcoinはもちろん、大量に資金を調達しているFactomなどで機能が実装されている(のかよくワカラナイ状況だ)が、

NEMで最大の特徴は、この権利を委譲できる事にある。

 

※詳細は以下を参照

mijin.io

 

(今回のような借用書の権利は移譲されたくはないものだが)

いずれにせよ今回のアポスティーユを用いた借用書の証明は暗号通貨愛好家達やNEMコミュニティに改めてPoEの可能性を示したのではなかろうか?

 

 

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実際にやってみるとあまりにも簡単にできてしまうため、この機能が持つ『重さ』が伝わりにくいかもしれない。

 

1.土地やアート、写真、宝石、特許、音楽、自動車といったようなあらゆる所有権の登記。
2.議事録や契約書、メール、ツイート、音声記録、ログ、タイムカードなどのタイムスタンプ記録。
3.売り上げデータや会計データなど、後に監査が必要となる情報の記録。

 

これらの用途で使用できるアポスティーユ。

実際にNEMのアポスティーユを活用したプロジェクトは進んでいる。

高級ブランドの正規品を保証し、所有権を譲渡できるプロジェクトの「LUXTAG」も始まった。

 

www.cryptostream.jp

 

 

 

これからどんな動きがあるだろうか?

2017もNEMの動向が楽しみである。

 

 

余談:

一方で、大量の資金を集めながら一向に動かないようなプロジェクトや、

理想ばかり語り「絵に描いた餅」状態が長い意識高い系プロジェクトを見ていると、

(なんでXEMより高いんだ…)と思うことがある。

 

実際に動くものを評価せず、絵に描いた餅ばかり褒め称えたところでそういうのは2017年以降は通用しなくなるのではないかと思う。

 

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*1:ビットコイン技術は知的財産権に変革をもたらすことが出来るか : Altcoinニュース翻訳ブログ