nembarでNEMのマルチシグをざっくり説明する実験
2017年 いわゆる仮想通貨元年が終わろうとしていますね
…今年もたいした事してないなぁ。。。酒ばかり飲んでます。
(タムラ氏作)
で
2017/12/21現在、NEMの通貨 XEMの価格が高騰しており
1ドルを超えています。
ここまで価格が上がった事に正直驚いておりますが、相場はよくわからないのでほっときましょう。
よく暴騰暴落するし。
まぁ上がるのに越したことは無いですね。
それにしても、最近はNEMの日本人コミュニティが盛り上がっております。開発者の方々も徐々に増えてきてワクワクするようなアプリも次々に出てきています。
目に見える活動や取り組みも増えてきました。
なんといってもまず、渋谷のnembarさん。
NEMファンや暗号通貨ファンの為のBARです。もちろん支払いもBTCやXEMでOK。素晴らしいです。『アントニオ猪木酒場』みたいなもんです。
暗号通貨をビジネスで扱うには非常に大きなリスクがあります
nembarさんだけではなく、暗号通貨払いを受け付けてくれるお店や人々は、暗号通貨の狂った相場のすべてを受け入れてリスクをとってくれているのです。大事な大事な売り上げを狂った世界に委ねる度胸は見事としか言いようがありません。
どのような商品であれ、暗号通貨払いを受け付けてくれる人々には最大級のリスペクトを。皆さん、ありがとう!!!
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で、
話は飛ぶのですが、NEMの得意技に
『マルチシグ』というものがあります。
暗号通貨脳なら一度は聞いた事があると思います。が、正直よく意味が解らんという声も良く聞きます。なので、実際にNEMにおけるマルチシグの使用例を
nembarさんの協力のもと、説明したいと思います。
題して、
【nem barを使ったマルチシグの説明】
実験日:
2017/12/24
クリスマスイブですね
登場人物:
・ワシ & ワシのサブ垢
・nembarのマスター暗号太郎(@angoutaro)さん
・クリスマスイブにnembarに来ている客
順を追って説明します。
Step.1:おごる宣言
まず、タヌ神がnembarに来た人全員に一杯奢る宣言します。
大事なのでもう一度言いますが
2017/12/24に
nembarに来た人
全員に
1杯おごります。
これはマジで奢ります。
オリジナルカクテル(1000JPY相当)、もしくはソフトドリンク(500JPY相当)のいずれかを、おひとり様1杯奢ります。
で、仕組みはこうです。 社畜っぽくエクセルを駆使した図で説明します。
まず、おごる宣言。
※分身の存在は気にしなくてOK
と、このようにタヌ神がデカい事を言います。
この時点では暗号太郎さんはタヌ神の口約束を信頼できません。
普通に「あとで送金するわ」というのも芸がありません。
ですので、ここからはマルチシグアドレスを活用して皆さんの酒代を払おうと思います。
Step.2:金持ってる証明(アドレスに入金)
次に、タヌ神が5000xemを入れたアドレスを作ります。そして、それを暗号太郎さんにも認識してもらいます。
Step.3:マルチシグ化(入出金権限変更)
次に5000xem入ってるアドレスをマルチシグ化します。
今回の例では、ワシとサブ垢、そして暗号太郎さんの3アドレスによるマルチシグ設定にします。
(NEMは既存のアドレスを自由にマルチシグに変更できるのも魅力です)
これで、この3人のうち2人の許可が下りないと、5000xemは送金できません。
上記の場合、ワシと太郎さん、ワシとサブ垢、サブ垢と太郎さん、の3パターンの署名のいずれかが成立しないと送金できないことになります。
※これらは全てNEMの標準機能です。今回のケースではタヌガミ2、太郎1の割合にしましたが、別の第三者にすることももちろん可能です。この辺りの設定や人数なども自由に調整可能になっています。
Step.4:愚民どもへの酒の提供
クリスマスイブなのでウロウロしている人。
ワンチャン狙ってる人。1人でさみしい人。近場で飲んでいた人。
タヌ神がムカついてしかたない人。タヌ神にブロックされている人。
誰でもOKです。
クリスマスイブはレッツnembar。
とりあえず1杯はタダ酒だぜ
売り上げに関しては店に集計してもらいます。(トラスト)
そして
折角クリスマスなので、ドリンク1杯+シャンパン(MOET&CHANDON MOET IMPERIAL)も1杯おごることにします。
※画像はイメージです
Step.5:酒代の請求
暗号太郎さんがワシに請求します。
太郎さんは店のアドレスにマルチシグ送金トランザクションを作成します。ここでは2100xemをお店のアドレスに送金するよう要求しています。
ここでタヌ神が納得したらOK署名をします。
Step.6:署名後、酒代が店に届く
タヌ神が署名することで酒の代金が店に支払われます。
送金に必要な2/3の署名が集まったのでようやくお店にxemが送金されます。
このようにマルチシグのアドレスを用意すれば、双方が納得した上での送金、という事が実現できます。
例外:暗号太郎さんがボッタクリしようとするケース
仮に、もし、ここで暗号太郎さんがタヌガミをボッタくろうとしたとします。
変な請求が来たことを察知したワシは、太郎さんの変な請求を許可しないことにします。
このような場合、納得ができないので署名はしません。24時間で請求は無効となります。
そして、太郎さんは信頼をなくし、激怒したタヌガミは用意してあった5000xemをひっこめます。
タヌ神と分身の署名で5000xemをそのままウォレットに戻してしまいました。
今回のケースではタヌ神側に送金の自由を与えている構成(タヌ2:太郎1)であるのでこのような措置をとることができます。
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と、このように、マルチシグのアドレスを使えばこんな取引も簡単に行えます。
どのようにして使うかは利用する人次第。
自分だけで3アドレス用意して屈強なウォレットの仕組みとして機能させるもよし、複数人で財産を管理するのもよし、使う人のアイデアで色々実現できます。
アイデアが沸く人はドンドン沸いてくるのではないでしょうか?
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と、いうわけで、この機会にマルチシグってこういうもんなんだー、と知って頂けたら幸いです。
そして、せっかくなので是非nembarに遊びに行ってみてください。一杯、いや、二杯飲めるし。飲みたいだけの方も是非。
近辺ではしご酒するならNEMの聖地 サンタルヌーというお店やriceplusというお店もXEM払い可能です。場所とかはググってください。
今年のクリスマスイブは飲み明かすぞぉおおおおおおお!!!大盤振る舞いじゃぁぁぁぁwwwwww 宴じゃ宴wwwwww 飲め飲めぎゃはははははwwwwww マルチシグゥゥゥゥwwwwwww
ネット上のワシ
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現実のワシ
(この人、本当にワシに似てるんだよな…)